秋土用には青を

2023年11月8日の立冬の前の18日間は、年に４回ある土用期間の秋土用です。土用は中国の「陰陽五行思想」に基づき、春は木、夏は火、秋は金、冬は水の気と考えられ、季節の変わり目の立春、立冬、立夏、立冬の前の18日間は土用期間となって、土の気が盛んになるといわれています。土用期間には、陰陽道の土の神様の土公信（どくしん・どこうしん）が土の中にいらっしゃるので、土を動かす土いじりや、草むしり、井戸掘り、基礎工事、増改築などはやってはいけないとされています。転職、開業、開店などの新しいことや、旅行なども控えた方がよいといわれていますが、疲れの出やすい季節の変わり目は、養生して過ごすようにとの昔の人の知恵と言えます。秋土用には、「た」のつく食べ物や青いものを食べるとよいといわれ、たこや玉ねぎ、秋刀魚や鯖などの青魚をいただくのもよいですね。先人の知恵を活かしながら、季節の変わり目を健やかに過ごしたいものです。

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