スタニスラフ・ブーニン

2026/03/01

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 皆様こんにちは スマイルトークです。

陽光に春の兆しが感じられるようになってまいりました。お変わりなくお過ごしでしょうか?

暖かくなると窓を開け、音楽を聴きながら家事や読書や趣味の刺繍などをしたくなります。穏やかな春の風を感じながらショパンのピアノ曲などはいかがでしょう?


スタニスラフ・ブーニンというピアニストをご存知ですか?旧ソビエト連邦のモスクワに生まれ、1985年19歳でポーランド ワルシャワでの『ショパン国際ピアノコンクール』で優勝しました。コンクール優勝後は世界的に活躍をし、日本でも大変な人気を博したので当時の「ブーニン旋風」を覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

ところが、2013年以降ぷっつりと表舞台から彼は姿を消します。

長年の演奏で酷使した左肩を痛めて左手が麻痺してピアノを弾くことができなくなってしまったのです。その後も不幸が続きました。自宅で転倒し左足首を骨折。90年代後半から糖尿病を患っていた彼は免疫力が下がっていたために患部が壊死してしまいます。ピアニストにとっての左足とはピアノのペダルを踏むことと共に、演奏する上半身を支える重要なもの。左足を残すための大手術を計5回にわたって行いました。結果8センチメートル短くなった左足で懸命なリハビリを行います。彼を支え続けたのは、ソビエトから亡命した西ドイツ ベルリンで出逢った日本人の妻、榮子さんでした。彼女はライン川に面した自宅のベランダで、彼が手すりに乗せた手をピアノを弾くように動かしている姿を目にします。その時、「彼を再び舞台に戻さないといけない、彼は聴衆の前でピアノを弾くべきだ」と思ったと言います。

それからの復帰に向けてのドキュメンタリー映画が先日公開されました。ブーニンが復帰公演に選んだのは愛する日本。八ヶ岳高原音楽堂です。長い沈黙の時期を過ごした後、その苦しみや葛藤、そして「再び人を感動させる曲を弾きたい」という真摯な音楽への思いが演奏を通して丁寧に描かれています。ピアノに向き合い、舞台に戻ろうとする姿がとても印象的です。栄光だけでなく、挫折や弱さも隠さず映し出されます。その姿からは「天才」もまた一人の人間であることが直に伝わってきます。

派手な演出はありませんが、音楽の力、人が再生していく姿の尊さを感じる作品です。そして60歳になる天才ブーニンが若いピアニストに対して誠実に、心を込めて接している姿にもとても感銘を受けました。2025年12月のサントリーホールでの演奏など、多数収録されており、今のブーニンの音を存分に浴びることができる映画です。

2026年は日本デビュー40周年だそうです。




さて、三月に入り、もうすぐ桃の節句ですね。九州の長崎ではこの時季とっても可愛い「桃カステラ」というカステラ菓子が売られます。次回のスマイルトークでは皆様のお節句の思い出などをお聞かせいただけるとうれしいです。




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