皆様こんにちは。12月ももう半ばとなり、急に寒さも厳しくなってまいりました。スマイルトークです。
皆様は“丹下健三”という建築家をご存じでしょうか?国立代々木競技場・第一体育館や東京都庁、フジテレビ本社などを設計した戦後を代表する建築家と言えばお判りになるかもしれません。
その丹下健三は若いころ、瀬戸内の地でさまざまな作品を手がけていました。よく知られているものとして広島平和記念資料館があげられます。
今日ご紹介したいのは、初期の代表作として1958年に完成した香川県高松市にある『香川県庁舎(旧本館)』です。
まず目をひくのが力強い水平のライン。深く張り出した庇(ひさし)は外観の均整を保ちつつ瀬戸内特有の強い日差しを遮る合理的な役割もはたしています。外壁には香川の名産“庵治石”が採用されています。
内部は外見からの想像よりだいぶ明るく開放的。ロビーは天井が高く大きなガラス窓から光が入ってきます。そして入ると目にとびこんでくるのが猪熊弦一郎の陶板壁画(レリーフ壁)です。香川県出身の画家、猪熊弦一郎は三越百貨店の白地に赤の抽象形がちらされた包装紙をデザインした人でもあります。(あの包装紙に描かれている「mitsukoshi」の文字は若き日のやなせたかしが書いたものだと朝の連続テレビ小説『あんぱん』でも触れられていましたね)
ロビーには当時デザインされた陶製の椅子やベンチなどもそのまま使われています。
1958年に建てられたこの建物は老朽化し建て替えか保存かで議論されました。しかし、2021年に国の重要文化財に指定され、正式に保存が決まりました。国内外から価値のある建物であると評価されたこの建築は綿密な計画と共に耐震化のための工事を経て、当時の雰囲気そのままに香川県庁舎東館として残されました。
数字のフォントが可愛い階段
一階部分を吹き抜けにした(ピロティ)丹下建築に特徴的な建築スタイル
壊して建て替える方が費用や労力などの面でたやすいのかもしれません。でも戦後モダニズムを代表する建物が残されたことは大変価値のあることだと思います。
今はない、昔通った小学校の校舎、まだ木造だった駅、思い出の中の建物はその空気や匂いまでそのまま頭の中に蘇ります。皆様にもそんな場所がありませんか?次回お会いした時に懐かしい思い出の場所などのお話を伺えたら嬉しいです。
ではお風邪などお気をつけて、どうぞ年末年始をお元気にお過ごしください。スマイルトークでお会いできますことを楽しみにしております。




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